他院で注入したヒアルロン酸の膨らみ・凹凸・左右差が気になる方へ
【結論】
ヒアルロン酸を一部分だけ、または少量ずつ溶かす治療を検討できる場合があります。ただし、ヒアルロニダーゼの広がり方や製剤の種類、注入された層、量、経過期間によって反応は異なり、「希望した量だけを正確に残す」とは限りません。診察では、すぐに追加注入をするのではなく、経過を見る・部分的に溶かす・全体を溶かして再設計するという選択肢から、現在の状態に合う方法を検討します。
早めの連絡が必要な症状:注入後に強くなる痛み、皮膚が白色・紫色になる、網目状の色調変化、急な視力低下・視野の異常、激しい頭痛などがある場合は、通常の仕上がり相談とは異なります。自己判断で様子を見ず、施術を受けた医療機関へ直ちに連絡してください。
この記事でわかること
1. ヒアルロン酸を少しだけ溶かすことは可能?
「全体を元に戻すのではなく、膨らみや凹凸が気になる部分だけを調整したい」という場合、状態に応じてヒアルロニダーゼの注入範囲と量を検討します。ただし、ヒアルロン酸の入り方やヒアルロニダーゼへの反応には個人差があるため、部分溶解を行っても、狙った範囲・量だけが均一に溶けるとは限りません。
| 選択肢 | 検討する状態 | 注意点 |
|---|---|---|
| 経過を見る | 注入直後で、腫れやむくみがなじむ途中と考えられる場合 | 痛みや皮膚色の変化など、緊急性が疑われる症状は待たずに連絡が必要です。 |
| 部分的に溶かす | 限られた範囲の膨らみ、凹凸、左右差などを調整できる可能性がある場合 | 反応には個人差があり、複数回の処置や追加の調整が必要になることがあります。 |
| 全体を溶かして再設計する | 複数部位の過剰注入、製剤の重なり、顔全体のバランスを見直す必要がある場合 | 溶解後の状態を確認し、必要な場合に再注入の時期・部位・量を検討します。 |
「溶かすか、追加して整えるか」は、見た目だけで一律に決められません。元の製剤や注入部位が分かる資料があれば、診察時にお持ちください。
2. 他院のヒアルロン酸修正が難しい理由
他院で受けたヒアルロン酸注入の修正では、前回の施術について分からない情報があることが少なくありません。製剤の種類、注入量、注入された層、施術からの経過期間によって、適した対応が変わります。
製剤が分からない
硬さ、吸水性、持続性などは製剤によって異なります。ヒアルロン酸以外の注入物には、ヒアルロニダーゼで同じ対応ができない場合があります。
注入された層が分からない
皮膚の浅い層、脂肪層、骨の近くなど、製剤がある深さによって見え方や修正方法が異なります。
追加注入で状態が複雑になる
原因を確認しないまま上から製剤を重ねると、膨らみや凹凸、顔全体のバランスが気になる場合があります。
そのため、他院修正では「まず追加する」と決めるのではなく、視診・触診、真顔と表情時の変化、過去の施術歴を確認したうえで治療計画を立てます。
3. 他院修正の診察で確認するポイント
同じ「膨らんで見える」というお悩みでも、原因は一つではありません。当院では、現在のお顔を次のような観点から確認します。
- 真顔と笑ったときで、膨らみや凹凸がどのように変わるか
- 正面・斜め・横から見た輪郭と、お顔全体のバランス
- 注入部位の硬さ、可動性、むくみ、赤み、圧痛の有無
- 施術日、注入部位、製剤名、注入量、過去の溶解歴
- 注入直後から気になるのか、時間がたってから変化したのか
- 一部を残したいのか、注入前に近い状態へ戻したいのか
- 再注入を希望するか、溶解後は経過を見たいか
診察の結果、すぐに溶解せず経過を見る場合や、部分溶解ではなく全体を見直す場合があります。また、感染や炎症、血管塞栓などが疑われる場合は、仕上がりの調整とは異なる対応が必要です。
4. ヒアルロン酸溶解後の変化・副作用・注意点
溶け始める時間と、状態を評価する時期
ヒアルロニダーゼの反応は注入後から始まりますが、腫れやむくみが重なることがあるため、直後の見た目だけで最終的な状態を判断しません。製剤の種類、注入量、注入された部位や層によっては、1回で希望する状態にならず、複数回に分けて調整することがあります。
主なリスク・副作用
赤み、腫れ、むくみ、痛み、圧痛、内出血、熱感などが生じることがあります。また、頻度は高くありませんが、じんましん、呼吸困難、アナフィラキシーなどのアレルギー反応が起こる可能性があります。既往歴、アレルギー歴、過去の溶解注射歴を診察時にお知らせください。
ヒアルロニダーゼは注入したヒアルロン酸だけを境界線どおりに選択して分解する薬剤ではありません。溶解後は一時的にくぼみや左右差を感じる場合があり、元のお顔の状態や残存する製剤によって見え方が異なります。
ご注意:溶解できるのは主にヒアルロン酸製剤です。注入物の種類が不明な場合や、ヒアルロン酸以外の製剤が使われている場合は、同じ方法で修正できないことがあります。
5. 溶解後に再注入するまでの期間と流れ
再注入の時期は、溶解後の腫れや組織の状態、溶かした範囲、使用した製剤などによって異なります。当院では、状態が落ち着いてからお顔全体を確認し、再注入の必要性と時期を判断します。目安として1〜2週間程度あける場合がありますが、すべての方に同じ時期が適するわけではありません。
- 診察:注入歴と現在の状態、ご希望を確認します。
- 溶解:必要な場合に、溶かす範囲と量を検討します。
- 経過確認:腫れ、むくみ、左右差、残存する製剤の状態を確認します。
- 再設計:必要に応じて、再注入する部位・層・製剤・量を検討します。
溶かした後に必ず再注入するわけではありません。溶解後の状態に納得できる場合は、そのまま経過を見ることもできます。
6. ヒアルロン酸溶解注射の料金
| 内容 | 量 | 料金(税込) |
|---|---|---|
| ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ) | 0.1cc〜0.5cc | 27,500円 |
| ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ) | 0.6cc〜1.0cc | 38,500円 |
| 初診料 | 初回 | 5,500円 |
※料金は2026年9月20日に確認した公式料金表に基づきます。他院修正は内容により料金が異なり、使用する種類や量によって金額が変わる場合があります。最新情報は料金ページでご確認ください。
7. 後悔しないためのクリニック選びチェックリスト
- □ 追加注入だけでなく、経過観察・部分溶解・全体溶解の選択肢を説明しているか
- □ 真顔と表情時、正面・斜め・横から状態を確認しているか
- □ 過去の製剤、量、部位、注入時期を確認しているか
- □ 部分溶解で希望どおりに残らない可能性や、複数回の調整について説明があるか
- □ アレルギー反応を含む副作用と、異常時の連絡方法について説明があるか
- □ 溶解、再診、再注入を含む費用とスケジュールを確認できるか
- □ 当日に施術しない選択肢も含め、納得してから決められるか
8. ヒアルロン酸の部分溶解についてのよくある質問
Q. ヒアルロン酸を本当に少しだけ溶かせますか?
注入範囲と量を調整し、部分的な溶解を検討できる場合があります。ただし、薬剤の広がり方や製剤の状態には個人差があり、希望した量だけを正確に残せるとは限りません。
Q. 1回ですべて溶けますか?
製剤の種類、注入量、部位、経過期間などによって異なります。1回で希望する状態にならない場合や、複数回に分けて調整する場合があります。
Q. 溶解後はいつから再注入できますか?
当院では、腫れや組織の状態が落ち着いてから判断します。目安として1〜2週間程度あける場合がありますが、炎症の有無、溶かした範囲、製剤などによって適した時期は異なります。
Q. 他院で入れた製剤でも相談できますか?
ご相談いただけます。施術日、部位、製剤名、注入量が分かる資料があればお持ちください。製剤が不明な場合は、診察で確認できる範囲と対応方法をご説明します。
Q. 相談した当日に必ず溶解しますか?
いいえ。現在の状態とご希望を確認し、経過観察を含めた選択肢をご説明します。診察結果や予約状況によって、当日に施術を行わない場合があります。
Q. 元のクリニックへの返金相談もできますか?
返金や契約については、施術を受けた医療機関へご確認ください。当院では、現在のお顔の状態を診察し、医学的に検討できる修正方法と費用をご案内します。
9. 問い合わせ・カウンセリング予約
STEP 1:メールで問い合わせる
お困りのことやご質問がございましたら、下記メールよりお問い合わせください。内容はクリニックスタッフが確認し、必要に応じて院内で共有のうえご案内いたします。メールのみでは診断や治療方針の確定はできないため、状態の判断には診察が必要です。
お問い合わせ先
inquiry-3366@kmcl.jp
(診療時間内でのお返事にてご了承ください)
Gmail以外をご利用の方は、上記メールアドレスをコピーしてお送りください。
STEP 2:西新宿のクリニックでカウンセリング
診察では、真顔と表情時のお顔、注入部位、硬さ、左右差、皮膚の状態、過去の施術歴を確認します。経過観察・部分溶解・全体溶解・再注入を含む選択肢と、費用、ダウンタイム、リスクをご説明します。
施術日、注入部位、製剤名、注入量が分かる資料をお持ちの場合は、診察時にご持参ください。
院長から、他院でのヒアルロン酸注入後に悩む方へ
他院で受けた施術の仕上がりについて相談することに、ためらいを感じる方もいらっしゃいます。しかし、現在の状態を確認し、どのような選択肢があるかを整理することが修正の第一歩です。
ヒアルロン酸をすぐに追加する、すべてを溶かすと決めつけず、経過を見る方法や部分的に調整する方法も含めて検討します。お顔全体と表情の動き、過去の施術歴を確認し、治療を行わない選択肢も含めてご説明します。
光伸メディカルクリニック 院長 中村 光伸
【監修・ドクター紹介】
中村 光伸 院長
2000年初旬からヒアルロン酸注入施術に取り組み、現在まで注入治療の経験を積み重ねてきました。解剖学に基づき、リスクと安全対策をご説明したうえで、部位、注入層、製剤、注入量を検討します。
これまでに、のべ500人以上の医師を対象とした技術指導や、医師向けセミナーを行っています。
光伸メディカルクリニック
住所:東京都新宿区北新宿2-21-1 新宿フロントタワー 3F
アクセス:西新宿駅 徒歩4分 / 中野坂上駅 徒歩7分
診療時間:10:00〜19:00(予約制)
